電圧リファレンス (ADR4525, REF5025)
低ノイズ、高精度の電圧リファレンス
基準となる電圧を生成するICがいろいろある。比較的安価なものもあれば「こんなにするの!」とお高いものもあるが、16bitあるいはそれ以上のbit数のADCの参照電圧として使うのであれば、ある程度精度が担保されているものを最初から使った方が良いと思っている。コストを考えないで、正確に2.5Vを出力する高精度のADR4525BRZ (Analog Devices)とREF5025AID(Texas Instruments)を動かしてデジタルマルチメータ(VOAC7602)で測ってみた。
ADR4525はBグレードで±0.02%の精度、REF5025はAIDからすると標準グレードで最大で0.1%の精度(てっきりハイグレードの0.05%のものだと思っていたが標準グレードだった)。
DMM (Digital Multi Meter) VOAC7602
本題からずれるが、デジタルマルチメータは6.5桁表示のVOAC7602(岩崎通信機)。私が一番お気に入りなのは、経時的に測定してそれをヒストグラムにする機能である。ただ、機能がたくさんありすぎてフルに使いこなせてないのが現状(恥)。でも、少なく見積もっても3桁、4桁の精度は担保できていると思っている。
ADR4525の測定結果
REF5025AIDの測定結果
まとめると
この2つの電圧リファレンスは非常に高精度であることが判った。
高精度であることは、±0.02%の範囲が2.4995~2.5005Vなので、いずれもこの範囲に入っていることが示された。
低ノイズはDMMの測定結果の変動幅が小さいことから示唆される。