中古で乗り始めたワゴンRにはタコメーター(回転計)が無い。なので車の回転数がどれくらいなのかが皆目見当がつかない。とはいっても、メーターに表示されているスピード、変速機のギヤの段数、タイヤの直径、それとギヤの減速比から計算で回転数を算出することができることを思い出した。とはいっても、計算式がどうだったかは忘れてしまったのでネットで検索すると、タイヤの直径やギヤ比を入力するとグラフを描いてくれるツールがあることには嬉しくなってしまった。
RPMSpeedGraphを作成した方には感謝。数字を入力するとグラフを描いてくれる。
必要な内容は、
- タイヤサイズ(タイヤ幅、扁平率、インチサイズ)
- 変則比(ギヤの速数、最終減速比)
- エンジン回転数(最小値、最大値)
タイヤサイズは、タイヤに書いてある通り。エンジン回転数は型式K6Aのターボなしのもので、検索すれば最大値がわかる。最小値は類推だけれど、アイドリングの回転数かな。変則比も検索すれば情報がゲットできた。私のMH23SワゴンRは4速のATである。
あとはわかる範囲で入力してみるのだけれど、ちゃんとグラフを描いてくれることには感心してしまった。これをみると4速で2,000回転くらいで50km/hということになる。
このグラフの情報からスピードに対する回転数がわかるのだけれど、やはり計器が欲しいのが正直な気持ちである。
そこで目についたのが、OBDツールである。
Amazonでは、同じようなアダプタがほかにも数多く販売されているが、一番安価なものを購入してみた。このアダプタを車のコネクタに接続して、Bluetoothで情報を送信して、例えばアプリをインストールしたスマホでその情報を受信させてリアルタイムに表示させるという内容である。多少の手間はかかるものの、これで情報がゲットできるのは凄いなと感心してしまう。
なお、このアダプタにはBluetoothで通信するもののほか、Wi-fiで通信するものもあるようだ。比較的少額だったので動かなければ動かないでも諦めることを思っていただけに、動いてくれてラッキーだった。発送元は中国からで、荷物の追跡も日本に入国したときまではトラッキングできた。あと補足で書いておくことは、スマホ用のアプリをインストールしていた8cmのCD-Rが同梱されていた。この中のアプリで使えそうなものを使ってみたところである。
実際には、ステアリングの左下にOBDアダプタをつける。エンジンのキーを外してもOBDアダプタをつけていると、LEDが点灯しているので、待機時の電力消費はどれくらいか気になるので、使わないときはコネクタから外している。忘れてつけていてバッテリーが上がらなければいいのだけれども、その辺はちょっと心配なところでもある。
スマホの画面にはTorqueというアプリをインストールして、計器類のレイアウトを自分でアレンジしてみた。
例えば朝の出勤時、エンジンを始動させた直後は以下のように情報が表示される。
エンジンの回転数が2,000回転近い。ちょうど2,100くらいのところに赤いマークがあるがこれは最大値を意味ているものだと思う。それにしても水温が7℃ということはエンジンが冷え冷えな状況である。
通勤の距離は5キロ程度で、いわゆるシビアコンディションの部類に入るらしい。エンジンが温まったところで走るのを止めてエンジンを止めてしまうのはあまり良いようではないことを調べて知ったところである。
アプリTorqueで、デフォルトで表示される画面は、下のものがある。回転数、速度、水温の他に加速度、スロットルの開口具合か?あとバキュームという表示もある。いくつも表示させることができる反面、小さく表示される。
私は回転計を一番大きく、速度計はデジタル表示。水温計は回転計と同じ表示にして、あとは電圧計をデジタル。それとGPSにも対応していて、GPSからの位置情報から速度を算出することもでき、OBD2からゲットされる速度との差も表示させてみた。
水温計が無い代わりに、水温が低いことを示す表示がある。この表示が大体54~55℃で消えることも、この内容を見て理解できた。ちなみにバッテリーの電圧は走行時は14.3Vもあるのだということも初めて知った。通常は12V程度かなと思っていたのだけれど、電圧は其れよりも高い。実はこの話とは別に、社内の照明やランプをLED化しようと思っていて、電圧が12Vと14Vでは2Vも異なるので、その辺のところは考慮する上で重要だと認識できた。
走りながらスクショを取るのは危ないので、事故を起こさないように細心に注意しているが、本当によくできているアプリだ。
これはレイアウトが若干異なるが、別の日に取ったスクショであるが、エンジンを回した時のもの。まあまあ良く回るエンジンだなと思ってしまった。
到着後は、水温もだいぶ上昇してきた。ただP(パーキング)に入れた時のアイドリング時は1,100回転程で結構高い回転数だなというのが一番強く思った印象である。
回転数が高いのは、ひとえに排気量が660ccなので前に乗っていたフィットの1.3リットルの半分程度である。フィットは重量ジャスト1トン(車検証にそう書いてあった)であったけれど、このワゴンRは800キログラムである。排気量が小さいし、それだけ重量のあるものを動かすには、エンジンの回転を上げてパワーを出していくということが当たり前なのだということを最近よくわかったところである。