KennyHeadway's miscellaneous notes

雑記のコンテンツを集めて情報発信できるかな

キセノンフラッシュの分光特性(メモ)

閃光といえばカメラのストロボを連想する。視覚の光刺激装置にも閃光刺激を発光するものがあり、その分光特性を以前記録したことがあったので、投稿しようと思う。希ガスのキセノンがガラス管の中に充填されていて、コンデンサに例えば300V~400Vで充電されたエネルギーをトリガの信号と合わせてガラス管の中に放出し光を放つことで閃光が実現される。瞬間の測光ではスペクトルメータが追い付かない(多分追い付くのだろうけれど、私が扱い方を知らないだけかも)ので、30Hz程度で連続発光させたときの分光特性を以下に示す。

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キセノンフラッシュの分光特性(アメリカ産の光刺激装置)

CCT相関色温度:8,001K, CIE1931色度座標:(0.2876, 0.3277)

これは白色LEDとは異なって可視光380~780nmの範囲でほぼ均等でかつところどころ鋭い突起がある状態だ。

もう一つ別の光刺激装置の分光特性を録ったものがあったので下に示す。

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キセノンフラッシュの分光特性(イタリア産の光刺激装置)

CCT相関色温度:4,743K, CIE1931色度座標:(0.3545, 0.3709)

キセノンガスの成分が異なっているため、分光特性が異なると推測する。成分がどうなっているかは見当がつかないが、一律同じではないようだ。Googleで検索すると上述の内容のそれとは異なる分光特性が表示されている。この2つはヒトに適用することを想定しているので、400nm以下の波長はカットしている。そうでなければ300nmから発光しているということもわかる。

色味は、色温度が示すように、アメリカ産のものは青白い感じがするが青が自己主張するような青白さではない。イタリア産のものは電球っぽい黄色はない白という感じを覚えた。