KennyHeadway's miscellaneous notes

雑記のコンテンツを集めて情報発信できるかな

白色LED NFCWJ108B-V3 (Nichia)

COBタイプのLEDを初めて扱った

LEDを発光させる電子回路を作ることを仕事の一つにしている。閃光刺激を行って生体の反応を記録する装置の開発を経験している。LEDを選ぶ際にスペースを占有せず効率よく強い閃光刺激ができるものをと選んだのが、NFCWJ108B (Nichia)だった。現時点では、型番の後に-V4というものが上市されているそうであるが、入手性の関係で-V3というものを選んでみた。

www.nichia.co.jp

これは、COB (chip on board)タイプのもので、電流を流す端子みたいなところにリード線をつなげるものではなさそうだ。このLEDを購入したショップの方から専用ハウジングがあることを教えてもらい、それを探して入手した。

www.mouser.jp

www.mouser.jp

 

色調

後述で分光特性についても記すけれど、私の理解では白色LED青色LEDと黄色い蛍光体の合成色なので、どうしても青白い感が否めない。話を逸らすと照明もLEDが多くなってきて、青いギラギラ感がちょっときになる。

話を戻す。今回は色温度が6,500Kで演色性はランクR8000というものを選んだ。詳細はデータシートに記されているけれど、演色性と光度のトレードオフでR8000に決めたのが正直なところだ。R8000というのはそこそこいいとは思うけれど、実際に点灯させてみると、私がこれまで見てきた白色LEDの中では、何か上品な白さを感じた。以下の写真は、実際に見たものと同じようには表現できないけれど、青白いギラギラ感はさほど感じなかった。

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直径40㎝の球状の上にNFCWJ108B-V3を4個取り付けた。

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光刺激装置に接続して発光させてみた

この程度の光の強さは、LEDが発熱するほどではないけれど、COBタイプのLEDは板状の部分がアルミなの?放熱効率がいいことも扱っている中で気が付いた。

分光特性

分光放射輝度計(スペクトルメータ)で測定したNFCWJ108B-V3の分光特性。青色LEDのピーク波長が測定値によると453nmで、黄色い蛍光体のふわっとした山があって典型的な二峰性を示している。青信号の青緑色の部分がそれほど少なくないことが分かった。

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輝度1,000cd/m^2に設定したときの分光特性
余談

本題でないことだけど、初めてこうして書くのは大変だ。あれも書きたい、これも書きたいと思いながら、冗長になってもいけないし。書き続けてスキルアップできたらいいね。でも書いているうちに2年程前にCOBタイプのLEDで演色性の高いものを使ったことがあることに気が付いた。この分光特性も確か記録していたと思うので、近いうちに投稿しようと思う。備忘録のために。